82歳,女性.2006年から関節リウマチでメソトレキセート,インフリキシマブを投与中であった.2009年7月より舌,顔面の潰瘍が出現し,2010年3月上旬より発熱を認め,4月16日当院を紹介受診した.生検,培養検査で
Cryptococcus neoformansと同定した.髄膜炎を認めたため,神経内科に入院,リポ化アムホテリシンB 150 mg/日の点滴投与及びフルシトシン3000 mg/日の内服を開始した.約4週間投与し,潰瘍は略治した.その後2週間投与を継続したが,髄液所見の改善を認めず,ボリコナゾール300 mg/日内服に変更し投与を継続した.以後髄液所見は改善傾向となり,潰瘍の再発も認めていない.
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