日本皮膚科学会雑誌
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104 巻 , 10 号
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  • 1994 年 104 巻 10 号 p. 1223-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
  • 妹尾 明美
    1994 年 104 巻 10 号 p. 1227-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    皮膚腫瘍について市販の上皮系マーカーを用いてavidin-biotin complex(ABC)法による免疫組織化学的検討を行った.脂漏性角化症,Bowen病,老人性角化症,基底細胞腫,有棘細胞癌,毛包系腫瘍(5疾患),汗腺系腫瘍(8疾患)の各腫瘍のホルマリン固定パラフィン包埋切片を材料とした.用いた抗体は重層上皮型のkeratinSE(以下K-SE),単層上皮型のkeratinN-CL5D3(K-5D3)およびepithelial membrane antigen(EMA),carcinoembryonic antigen(CEA),S-100 protein(S-100)の5種類である.その結果,重層上皮型のK-SEはほとんどの上皮系腫瘍で陽性だが,細胞が未分化になるに従い弱陽性となり,基底細胞上皮腫では陰性であった.単層上皮型低分子ケラチンは,外毛根鞘性腫瘍の一部とエクリン系腫瘍の腺細胞に陽性であった.EMAは有棘細胞癌,外毛根鞘性腫瘍の透明細胞やエクリン汗腺系腫瘍に強く陽性だが,脂漏性角化症では陽性の度合が低かった.CEAは汗腺腫瘍における汗腺導管部に特異性の高い抗体である.以上のことより,良性,悪性および毛包付属器への分化を示す腫瘍の診断に免疫組織化学が有用と思われ,文献的な考察を含めて報告する.
  • 梅林 芳弘, 大塚 藤男
    1994 年 104 巻 10 号 p. 1235-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    悪性黒色腫の患者22例を5年以上生存群12例と5年以内死亡群10例とに分け,性,病型,level,thickness,所属リンパ節転移の有無,および顕微蛍光測光法により測定した細胞核DNA量の6項目を予後因子と想定し,数量化理論Ⅱ類を用いた判別分析を行った.その結果,2群の判別に対し最も重要な因子は細胞核DNA量であることが示された.
  • 多田 讓治, 戸井 洋一郎, 鳥越 利加子, 秋山 尚範, 荒田 次郎
    1994 年 104 巻 10 号 p. 1241-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎(AD)患者96例において,黄色ブドウ球菌(黄ブ菌)特異IgE抗体をRAST法で測定した.14例(14.6%)がスコア2以上の陽性であったが,重症例のみについてみると,27例中8例(29.6%)に陽性であり,軽中等症群に比べ明らかに高い陽性率であった.また,黄ブ菌特異IgE抗体陽性例において,血清総IgE値,ヤケヒョウヒダニ特異IgE抗体,食物抗原特異IgE抗体,および末梢血好酸球数について検討すると,その陰性群に比べ,血清総IgE値及び食物抗原特異IgE抗体でより高値ないし高い陽性率が認められた.すなわち,黄ブ菌特異IgE抗体陽性を呈するAD患者の多くは重症であり,同時に血清総IgE値が高く,ダニや食物抗原に対する特異IgE抗体も陽性を示す傾向にあるといえる.中等および重症AD患者33例(特に顔面に皮疹を有する患者)において,黄ブ菌の細胞壁,その培養液,プロテインAについてスクラッチ貼付試験を施行した.それぞれの陽性率は,48時間後判定で,45.5%,48.5%,33.3%であり,コントロール群10例での陽性率20.0%よりは高いものであった.ただ,3日目以後でも判定しえた3例では消褪傾向が認められ湿疹病変の出現もみられなかった.AD患者の中に,ダニ特異IgE抗体程は頻度は高くないものの,黄ブ菌特異IgE抗体陽性を呈するグループが明らかに存在した.また,黄ブ菌関連物質によるスクラッチ貼付試験陽性率は,コントロール群よりAD群で高い結果であった.これらの事実とほとんどのAD患者に黄ブ菌の接着がみられるという現状を考慮すれば,黄ブ菌の存在がADの病変の一時的病因とは言えないまでも,黄ブ菌がIgE抗体を介した経路を経てその増悪に何らかの関わりを持っていると考えられる.このためADの病変から黄ブ菌を適切な方法で除去ないしは減少させることが,その治療の一助として非常に重要であると思われる.
  • 秋山 尚範, 多田 讓治, 鳥越 利加子, 戸井 洋一郎, 神崎 寛子, 荒田 次郎
    1994 年 104 巻 10 号 p. 1249-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎入院患者の皮膚病変部の重症度(severity score)とS. aureusの菌量測定を,①抗菌薬内服,②ステロイド薬内服,③ステロイド薬外用,④非ステロイド薬外用の前後に行った.その結果から以下のように考えられた.1)アトピー性皮膚炎の皮膚病変部におけるS. aureus存在の意義:S. aureusが107cfu/cm2<の菌数の症例はS. aureusによる二次感染である.106~107cfu/cm2の菌数の症例ではS. aureusの存在は感染症ではなくcolonizationであるが,皮疹の増悪因子になっているものと考えられる.皮膚病変部のS. aureusの菌数が106cfu/cm2>の症例ではS. aureusが皮疹の増悪因子になっているかどうかは個々の症例により異なるものと思われる.2)アトピー性皮膚炎に対する抗菌薬療法:絶対的適応は臨床的に膿または膿性浸出液を付し感染症の所見を認める症例すなわち皮膚病変部でS. aureusが107cfu/cm2<検出される症例に限られる.皮膚病変部でS. aureusの菌量が106~107cfu/cm2の症例では抗菌薬療法の絶対的適応ではない.しかし,これらの菌数の症例でも皮膚病変部が湿潤している場合には抗菌薬療法の適応となる.抗菌薬を投与する場合は耐性菌への菌交代現象に注意し必要最小限の投与期間とする.3)抗菌薬非投与群の血清IgE値(IU/ml)とS. aureusの菌数変動の関連:血清IgE値が1,500値IU/ml<の16症例は経過観察中S. aureusは除菌できなかった.血清IgE値が1,500IU/ml≧の11症例中7症例では経過観察中S. aureusの除菌が観察された.血清IgE高値例では皮疹が重症な例が多く皮膚病変部よりS. aureusが除菌されにくい可能性が示唆された.アトピー性皮膚炎は高IgE血症伴い,皮膚炎が慢性で難治例が多い.そのためアトピー性皮膚炎ではS. aureusの検出率が高い可能性が考えられた.
  • 内田 雅之, 森川 光也, 横井 寿, 永田 紘一郎, 早川 清順
    1994 年 104 巻 10 号 p. 1259-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    4,4'-diaminodiphenyl sulfone(以下DDS)による最も重篤な副作用であるDDS症候群の1例を報告した.患者は56歳,男性.慢性湿疹のためDDS75mg/日を内服開始約5週間後より高熱,全身のびまん性粟粒大丘疹および紅斑,黄疸,リンパ節腫脹,下痢が出現した.血液検査にて白血球増多,異型リンパ球増多,肝機能障害,腎機能障害を認めた.臨床的に伝染性単核症と,また病理組織学的に皮膚ではT cell lymphoma,リンパ節ではimmunoblastic lymphadenopathy(IBL),骨髄では結核などとの鑑別が問題となった.しかしDDS内服の既往,臨床像,DDSによるリンパ球刺激試験陽性などの検査所見,病理組織像より自験例をDDS症候群と診断した.骨髄生検でみられた中心壊死を伴わないgranuloma多発と好酸球の増生という所見は本症では従来,報告されていない.自験例はステロイドによるパルス療法にて救命し得たが,経過中に一時症状の再燃を認めた.
  • 金井塚 生世, 杉田 泰之, 石井 則久, 中嶋 弘
    1994 年 104 巻 10 号 p. 1269-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    Cryptococcus neoformansのphosphoribosyl anthranilate isomerase-encoding gene(TRP1)とorotidine monophosphate pyrophosphorylase(URA5)の各々のDNAの塩基配列中にDNAの増幅領域を設定し,PCR法を行った.その結果,Cr. neoformansではそれぞれの標的DNAの増幅が認められたが,他の真菌やヒトDNAでは増幅は認められなかった.また,サザンプロットハイプリダイゼーションではCr. neoformansから増幅されたDNAは各々のプローブDNAと結合した.以上の結果から,PCR法によるDNA診断はクリプトコックス症においても新たな診断法となり得ることが示唆された.
  • 森岡 貞雄
    1994 年 104 巻 10 号 p. 1273-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
  • 1994 年 104 巻 10 号 p. 1279-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
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