日本皮膚科学会雑誌
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69 巻, 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 佐野 栄春, 上田 氏典, 宮崎 吉平, 大石 康男, 下田 大典
    1959 年 69 巻 4 号 p. 355-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
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    本症は1892年Pfelferがはじめて注目し,“Uber einen Fall von herdweiser Atrophie des Subkutanen Fettgewebes”と題して報告し,次いで1925年Weberが“Relapsing nonsupprative nodular panniculitis”の病名を附し,更に1928年Christianがそれに“febrile”の語を附加して“Relapsing Febrile Nodular Nonsupprative Panniculitis”と唱えたが現在ではWeber-Christian病と呼ばれることが多い.
  • 林 敢為
    1959 年 69 巻 4 号 p. 376-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    奥野教授は瘙の研究を始めた頭初,アミノ酸(グリシン,アラニン,フェニ-ルアラニンなど),ペプチードの如き,いわゆる起痒性物質と稱する化学物質が瘙の発生に密接な関係を有するのではあるまいかという意見を持つていたが(皮と泌,17,484,昭30),その後の研究により濕疹,皮膚炎の如き皮膚の炎症にともなう瘙はそのような起痒性物質が皮疹の内部に生じ,それが神経線維を刺激することによつて発生するのではなく,刺激にたいして興奮性の亢進せる神経線維(疼痛神経)が病巣の内外から緩徐に刺激される場合に発生するのであつて,炎症に基く瘙の発生には必ずしも起痒性物質の存在を必要としないという見解に変つた.それはつぎの章で述べる如き理由に基く.
  • 本田 龍雄
    1959 年 69 巻 4 号 p. 389-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    私は前にpyrogenであるTTGを白斑局所に皮内分劃注射し,紫外線照射を併用する白斑の新治療法を提唱し,その治療実験並びに基礎実験に基いて,その奏効機序をTTGの新作用として,直接的なチロジン・チロジナーゼ反應系促進作用と抗SH作用の両面の作用をもつて白斑治癒をもたらすものと結論し,且つ,その際,種々の比較実験の結果,TTGを構成する多糖体部(C)が,チロジン・チロジナーゼ反應系を促進する因子であり,蛋白体部(P)が抗SH作用に関與する因子であろうと推論した。本論文に於て,私はこの推論を更に確めるために,TTGを分解して,その各分劃を使用して,生化学的実験を行い,前述した推論を裏書きするような興味ある結果を得たので,茲に,報告する次第である。
  • 加藤 安彦
    1959 年 69 巻 4 号 p. 394-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
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    近年に於ける各種抗生物質の発達は今まで治癒困難とされていた多くの疾病に対し輝かしい結果をもたらしたが,しかし乍らその半面抗生物質の普及と共に最近カンジダ症を含む皮膚真菌症の増加が著しく,耐性獲得の問題と共に菌交代現象の問題が提起され,以来多数の報告がみられている.又カンジダ症以外の皮膚真菌症も文明の発達と共に生活條件等の局所的環境や,特効的治療剤のない現状からその増加は周知の如くである.そもそも皮膚真菌症の治療に関してはかなり古くから種々の記載があるが,いずれも決定的なものがなく変遷を繰返していた.近年に至り各種抗真菌剤の研究が盛んとなり新らしい化学的合成剤及び抗生物質等が続出し,真菌症の治療に目覚しい進歩をもたらしている.最近の化学的合成剤のうち主なものは脂肪酸誘導体,芳香族誘導体及び有機水銀化合物等があり,抗生物質としてはTrichomycin,Aureothricin,Actidione,Nystatinその他がある.筆者は先に肉芽腫形成(Granuloma trichophyticumMajocchi)を伴う猩紅色白癬菌による汎発陸自癬を経験したが,各種の抗真菌剤に対して抵抗し仲々難治であつた.たまたま白癬菌の侵襲を受けたその患者の鼠徑部リンパ腺を剔出した際,術後瘻孔を残したが,手術7日後に瘻孔を中心として手掌大の健康皮膚面が現われたのでその原因を調査した所,包帯交換時消毒の目的で患部に塗布したMerzoninであることが判明し,その抗真菌作用並びに臨床治療成績の概要を報告した.Merzoninは当時発表された比較的優秀な抗真菌剤に比し抗菌價が10~100倍以上も高い所から,その後引続いて各種水銀製剤が合成され,抗真菌剤の所謂A級に属するものは殆ど水銀製抗真菌剤によつて占られるに至つた.抗真菌剤の優劣は単に試験管内の抗菌作用によつてのみ云々し得るものでなく,動物実験及び臨床治療試瞼等の成績から総合的に判定すべきものであるが,最近の如く多数の抗真菌剤が発見或いは合成される現状では,これを1つ1つ総合的に判定することは困難であり,一應試験管内実験のみで選擇を行わなければならぬのは止むを得ない現状である.しかし乍らCandidaを除く所謂病原性皮膚真菌症の主なものは殆ど他の細菌類に比較して発育が遅く,判定に数週間を要する為,薬剤の効力を或程度予測し得る簡便な薬剤選擇法として,水銀製抗真菌剤がCandidaの琥珀酸脱水素酵素(succinic de-hydrogenase)(以下コ酵素と略)に與える影響を殺菌効果並びに臨床治療成績と比較観察を試みた.コ酵素は廣く正常組織,細胞に分布し,既に多くの研究が行われている.即ちHopkins and Morgan(1938)によりコ酵素が酸化,還元系の酵素であることが確認されて以来,コ酵素は生活細砲の発育特に呼吸に重要な関係を持つと云われる.即ち多くの動物及び植物細胞の呼吸に関し,脂肪,含水炭素及び蛋白の酸化に関する一連の反應に深い関係を持つと考えられている.コ酵素の証明法としてはPechmann and Runge(1894)によりtriphenyl tetrazolium chloride(TTC)が作られ,Kuhn and Jerchel(1941)は植物組織が無色のテトラゾリウム塩を赤色のformazanに変化させることを発見した.更にLakon(1942)により赤
  • 竹内 勝, 麻生 和雄, 片山 喬, 手代木 儀八
    1959 年 69 巻 4 号 p. 413-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
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    既にビタミン欠乏性皮膚疾患として明らかな,アリボフラビノーシス,Stryker-Halbeisen症候群,ペラグラ等に於けるビタミンB1(以下B1と略す)代謝の態度を追求することは皮膚疾患とB1の関係を明らかにする有力な手段の1つであると考えられる.この意味で余等はビタミンB群欠乏性皮膚疾患に於けるB1代謝につき述べてみたいと思う.
  • 1959 年 69 巻 4 号 p. 427-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1959 年 69 巻 4 号 p. 69e-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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