日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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ISSN-L : 0021-499X
126 巻, 12 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 角化症catch up~病態と診断
原著
  • 崎山 とも, 茶谷 彩華, 清水 智子, 天谷 雅行, 齋藤 昌孝
    2016 年 126 巻 12 号 p. 2275-2280
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2016/11/22
    ジャーナル 認証あり

    巻き爪の重症度判定を客観的に行うための評価法を考案した.健常爪と巻き爪それぞれ24母趾で,爪甲遠位遊離端での爪甲両側縁の幅と爪甲近位の見かけ上の幅を,それぞれ爪甲の実寸幅で割って爪幅狭小化率を算出した.健常爪では遠位爪幅狭小化率が平均80.5%であったのに対して,巻き爪では平均32.4%と顕著な差がみられた.また,超弾性ワイヤーによる矯正治療を行った巻き爪19母趾では,臨床的な症状改善に伴って爪幅狭小化率の数値の増加がみられた.巻き爪の重症度および治療効果判定を客観的に行うことができる本評価法の有用性が示された.

  • 長谷川 道子, 田村 敦志, 清水 晶, 天野 博雄, 横山 洋子
    2016 年 126 巻 12 号 p. 2281-2286
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2016/11/22
    ジャーナル 認証あり

    40歳女性.左鎖骨部外側に45×21 mmの一部に淡青色の色素沈着を伴う淡紅色局面あり.Bednar腫瘍と診断し切除したところ,腫瘍の辺縁部に巨細胞性線維芽細胞腫の組織所見を混じていた.融合遺伝子発現解析ではCOL1A1のexon34でPDGFBのexon2が融合した融合遺伝子が確認された.隆起性皮膚線維肉腫, Bednar腫瘍,巨細胞性線維芽細胞腫は同一スペクトラム上に位置する疾患と考えられるが,巨細胞性線維芽細胞腫の組織所見が隆起性皮膚線維肉腫やBednar腫瘍においてみられることは稀である.

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