日本皮膚科学会雑誌
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102 巻 , 5 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 1992 年 102 巻 5 号 p. 533-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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  • 松崎 敏子
    1992 年 102 巻 5 号 p. 539-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    成人T細胞白血病(ATL)患者の末梢血リンパ球より樹立したT細胞株(MTY6‐10)を血管内皮細胞,線維芽細胞,角化細胞と混合培養し,MTY6-10細胞膜表面抗原の発現の変動をモノクローン抗体にて検討した.Lymphocyte function associated antigen-1(LFA-1)の陽性率は,血管内皮細胞と混合培養した場合には24時間,4日間,21日間培養のいずれにおいても著明に増加した.また,角化細胞と混合培養した場合には21日間混合培養で著明に増加した.Very Late antigen-4α(VLA-4α)の陽性率は,いずれの場合においても増加していた.特に各細胞との24時間培養,角化細胞との4日間および21日間培養,線維芽細胞との4日間培養,および血管内皮細胞との21日間培養において著明に増加した.これに対して,CD45RAの陽性率は,いずれの場合においても減少した.以上の所見より,ATL由来末梢T細胞株MTY6-10細胞表面の接着分子の発現は血管内皮細胞,線維芽細胞,角化細胞との相互作用により変動し得ることが示された.
  • 星野 佳子
    1992 年 102 巻 5 号 p. 547-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    再発性紅斑を主徴とする患者における抗SS‐B抗体の多様性について,protease peptide mappingを中心とした免疫学的方法を用い,乾燥症状を主徴とする古典的シェーグレン症侯群患者と比較検討した.いずれの患者群においても,ウサギ胸腺抽出液を抗原とした免疫拡散法にて抗SS-B抗体が検出された症例は,HeLa細胞抽出液,ウサギ胸腺抽出液,ヒト牌臓抽出液をそれぞれ抗原とした免疫ブロット法で全例SS-B抗原と反応を示した.V8 protease peptide mappingにおける抗SS-B抗体の反応性には患者間で多様性が認められたが,紅斑を主徴とする患者群と乾燥症状を主徴とする患者群の間には有意な差は認められなかった.また,以下の項目と抗SS-B抗体の反応性についても検討した.乾燥症状(自覚的,検査上)・関節症状・レイノー現象・白血球減少・高IgG血症・RA因子陽性・SS-A抗体(免疫拡散法,免疫ブロット法)につき検討したが,抗体の反応性に差異のみられた項目もみとめられたものの,症例数が少ないため統計学的有意差を認めるに至った項目は今回は見出せなかった.今後,さらに多くの症例の集積と,リコンビナント蛋白を用いたさらに詳細な検討が必要と考えた.
  • 滝口 好彦
    1992 年 102 巻 5 号 p. 559-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    水疱性類天疱瘡(BP)において,著者らはこれまでに免疫組織学的所見からBP病変部の浸潤リンパ球中にγ-interferon(IFN-γ)を検出し,BPの水疱内容液中に,IFN-γが存在することを見い出した.前報において,抗原刺激を受けたT細胞が分泌するIFN-γが皮膚組織に与える影響について,器官培養法を用いて検討し,高濃度のrecombinant-IFN-γ(r-IFN-γ)を添加することにより,器官培養皮膚には線溶現象を伴うBP類似のdermal-epidermal separation(DES)が生じることを報告した.このたびは,さらにBP抗体とIFN-γの相互作用を確認するため,前報にてDESが生じた濃度よりさらに低い濃度のr-IFN-γと少量のBP患者新鮮血清(BPS)を同時に添加培養し,これらが正常ヒト皮膚組織に与える影響を光顕的・免疫組織学的に検討した.その結果,500IU/mlのr-IFN-γ添加により器官培養皮膚にはBP類似のDESが観察された.この現象から,BP患者の水疱形成は刺激されたT細胞が分泌するIFN-γと,BP抗体や補体などが存在するBPSの相互作用により,水疱を形成したと考えられる.このことは,病変部におけるT細胞の浸潤とIFN-γ分泌細胞の存在の所見からも,BP患者の水疱形成機序においては,血清免疫反応に加えて細胞性免疫反応が関与していることを示唆している.
  • 浦野 理英, 布施川 久恵, 小澤 明, 諌山 士郎, 鈴木 陽子, 松尾 聿朗, 大城戸 宗男, 澤村 貞昭, 堤 寛, 栄枝 重典, 宮 ...
    1992 年 102 巻 5 号 p. 565-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    68歳,女性.8年来,左頬部から鼻背部にかけて徐々に拡大する皮疹を認めた.2年前から,右側胸部にも皮疹が出現した.病変部生検組織の培養にて,ヒト型結核菌を分離同定した.さらに同組織パラフィン切片から,PCR法およびハイブリダイゼーションにて同菌のDNA診断を検討した.その結果,ヒト型結核菌特異的DNAを検出できた.このことから,パラフィン切片からも抗酸菌のDNA診断は可能で,しかも短期間に診断がつき,臨床上有用であると考えた.
  • 清島 真理子, 青山 裕美, 森 俊二, 喜久生 明男
    1992 年 102 巻 5 号 p. 569-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    出産・感染などを機に発熱,全身の皮膚の膿疱化を繰り返していた乾癬に対し,10年以上にわたりエトレチナートを投与したところ,経過中に右股関節の激痛を生じ,歩行困難となった40歳女性例を報告する.骨X線上,右股関節および右膝関節に造骨性変化がみられ,エトレチナートが原因であろうと推定した.エトレチナート中止後,右股関節の骨切除を施行し,関節包の外側に付着して存在する化骨を切除したところ,その組織像はfatty marrowを伴うspongy boneであった.エトレチナートによる骨,関節病変の組織学的検討を行った最初の報告である.
  • 菊池 新, 清水 宏, 西川 武二
    1992 年 102 巻 5 号 p. 577-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    HMB-45は,近年悪性黒色腫に対して特異性を有するとして報告されたモノクローナル抗体である.今回我々は日本人の悪性黒色腫,種々のメラノサイト系腫瘍,皮膚神経系腫瘍および汗腺系腫瘍においてHMB-45の反応性とその特異性をperoxydase-ABC法を用いて検討した.その結果,悪性黒色腫では原発,転移,メラニン産生の有無を問わず25例全例で強陽性を呈した.一方色素性母斑では境界型10例中7例,複合型10例中4例、真皮型10例中2例で弱陽性~陽性の所見を認めた.23例の皮膚神経系腫瘍では神経鞘腫の1例に弱陽性を認めたのみであった.また正常汗腺の一部に陽性所見を認めたが,28例の汗腺系腫瘍では,Dermal duct tumorおよびエックリンらせん腺腫の各2例に弱陽性を認めた以外すべて陰性であった.以上の結果から,HMB-45はメラノサイト系腫瘍に特異性が高く,特に悪性黒色腫では全例陽性で,その他の皮膚腫瘍の一部でごく稀に弱陽性所見を呈することがあるものの,悪性黒色腫と神経系腫瘍を含む他の腫瘍との鑑別においてS-100等に比し有用であると考えられた.
  • 横関 博雄, 大城 由香子, 片山 一朗, 西岡 清, 木下 正子, 西山 茂夫
    1992 年 102 巻 5 号 p. 583-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    今回,イオントフォレーシス療法(水道水法/週1回)の臨床効果を評価するため大橋らの開発した局所発汗量連続記録装置を用いてその治療効果を判定した.外用,内服療法で改善が認められなかった難治性の掌蹠限局性多汗症10例に対する治療効果を検討した.施行後4週から16週目まで2週ごとに局所発汗量連続記録装置を用いて対側手握り刺激を発汗誘発刺激とし,第1指屈面の発汗量を定量した.療法開始4週より発汗量を定量した.療法開始6週ごろより発汗量の減少を認め,12週後には治療前の発汗量の3分の1程度にまで改善した.以上より,イオントフォレーシス療法(水道水法)が治療抵抗性の掌蹠局所多汗症に有効な手段であることが,局所発汗量測定装置により証明された.
  • 1992 年 102 巻 5 号 p. 587-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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