日本皮膚科学会雑誌
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76 巻 , 2 号
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  • 戸田 浄
    1966 年 76 巻 2 号 p. 47-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    最近phacomatosis pigmentovascularis Otaと思われる2例を経験したのを機会に,同症について,文献的考察を試み,2,3の所見をのべて御批判を得たい.phacomatosis pigmentovascularis Otaは1947年,太田,川村,伊藤により,初めて命名報告された疾患で,皮膚血管腫と色素性母斑が併発,一定の病像を呈するものを,かくよんだが,故太田敎授らは在来の症例をまとめ,本症をさらに次の2病型に分類した.すなわち,疣状色素性母斑と単純性血管腫の併存するものをAdamson-Best型,青色母斑と単純性血管腫の併発するものを,高野-Kruger-土肥型と区別した.氏らはこれを敢えて,母斑症としたのは,van der Haeveに由来する母斑症の定義をさらに普遍して,皮膚に2種以上の母斑性病変が合併して,1つのまとまつた病像をつくるものを皮膚以外の病変の有無を問題とせず局所性母斑症と定義したためで,この観点にたつと本症,すなわち血管腫と色素性母斑の合併例が母斑症の範疇に入るからである.さらに,太田敎授らの報告2例についてみると,症例1ではKruger-土肥型の外にSturge-Weber症候群を,症例2では,Klippel-Weber症候群を合併している.これからみると,川村敎授が指摘しているように深部の病変が併存して,全身性母斑症とすべきものでありうることが十分に考えられる.そこで太田敎授らは,はじめこのような全身性母斑症とすべき症例を,本症の第3型,すなわち太田型として分類することを提案しておられる.その後,本症例を集め検討をつづけている川村敎授の1957年皮膚科全書の記載では,1)Adamson-Best型,2)高野-Kruger-土肥型の2型のみを分類し,第3型の存在については,その可能性について言及しているにとどまつている.いずれにしても,血管腫と合併する母斑の種類によつて,いろいろの組合せが考えられるが,たまたま,われわれが経験した2例は第1例は広範な赤酒様血管腫と扁平母斑の併存であり,第2例は広範な赤酒様血管腫と扁平母斑に加えるに,太田氏眼上顎部褐青色母斑及び異所性太田母斑,さらに貧血母斑の併発したもので,上記のいずれの分類にも適合せず,混在する母斑の種類によつて病型を分類するとすれば,新たに,第4型,小堀型とでもしてさらに分類する煩雑さが加わることになる.いずれにしても,本母斑症はいくつかの組合せがありうることを,ここに強調したい.
  • 竹内 達
    1966 年 76 巻 2 号 p. 52-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    1907年WindausおよびVogtによりhistamine(以下Hと略記す)が発見されて以来,多くの研究によりHはアレルギー性皮膚疾患に重要な役割をなすことが示された.一方,皮膚疾患の原因にアレルギー性因子が重要な発症原因の1つであることは疑いがない.アレルギー性皮膚疾患で血中Hが増加することが報告されているが,尿中Hについては系統的な研究はあまりない.わが教室の阿倍は最近各種皮膚疾患について尿中Hを測定し,それが増加する症例を報告したが,わたくしは引き続き種々皮膚疾患につき尿中Hを測定し,併せて各種皮膚疾患の血清ヒスタミナーゼ活性を測定し尿中Hとの関係を検討した.加えて,ヘキスト社より提供をうけたヒスタミナーゼを用いてその血清ヒスタミナーゼ活性に与える影響について検索した.健康人および各種皮膚疾患患者(主として当敎室外来患者)を研究対象とし,その血清および尿について測定した.
  • 伊予 進
    1966 年 76 巻 2 号 p. 65-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    数年来,われわれの敎室で行なわれている,病原性真菌類の微細構造の研究のひとつとして,著者はCryptococcus neoformans(以下C.n.と略)を担当し,その微細構造を電子顕微鏡的に研究した.因みに,著者の調べた限りでは,この菌の微細構造に関する研究は内・外を通じてまだ多くはなく,未知の事項がいろいろある.
  • Richard, L. Dobson
    1966 年 76 巻 2 号 p. 86-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    汗腺体(secretory coil)にはclearとdark cellがあり,前者は汗形成にあずかつていることは形態的にも明らかである.Naはclear cellから分泌され,水は透過性のよい同細胞の分泌膜を通つて腺腔内に間質液や血漿に対して常にisotonicな分泌液を形成する.腺腔中の分泌液がisotonicであることは,演者の温熱性発汗実験で分泌液の平均Na量が137.8mEq/lであつたこと,及び他家による結氷降下度測定法(cryoscopic studies)や腺腔内直接穿刺法の成績からも明らかである.なおclear cell中の糖原の減少は発汗試験の最初の1日にだけ認められ汗形成の信頼できるindexにはならない.
  • 1966 年 76 巻 2 号 p. 87-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
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