日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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ISSN-L : 0021-499X
133 巻, 9 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 膠原病とその類縁疾患(全身性強皮症以外):皮膚科専門医に求められる診療技術
  • 松下 貴史
    2023 年 133 巻 9 号 p. 2135-2141
    発行日: 2023/08/20
    公開日: 2023/08/20
    ジャーナル 認証あり
  • 遠藤 雪恵
    2023 年 133 巻 9 号 p. 2143-2151
    発行日: 2023/08/20
    公開日: 2023/08/20
    ジャーナル 認証あり

    全身性エリテマトーデスの診断において皮膚病変の正しい理解は不可欠である.本稿では,2019年EULAR/ACRのSLE分類基準に含まれる皮膚病変を中心に,急性,亜急性,慢性の各皮膚ループス,口腔潰瘍,脱毛,リベドについて解説する.また,SLEの皮膚病変に対する治療と全臓器病変の標準的治療薬であるヒドロキシクロロキン,分子生物学的知見を背景に最近保険承認され皮膚病変にも効果が期待されている抗BAFF抗体製剤ベリムマブおよび抗I型インターフェロン受容体1抗体製剤アニフロルマブについて述べる.

  • 小寺 雅也
    2023 年 133 巻 9 号 p. 2153-2159
    発行日: 2023/08/20
    公開日: 2023/08/20
    ジャーナル 認証あり

    シェーグレン症候群(SjS)は,自己免疫的機序による外分泌腺の原因不明な慢性炎症性疾患であり,SjSの病変は涙・唾液腺などの外分泌腺のみに留まらず,全身の臓器にも障害を及ぼす.腺外症状は,皮膚症状,関節痛,筋症状,胃液分泌低下による低酸・無酸症,間質性肺炎,膵炎,自己免疫性肝炎,中枢神経症状,末梢神経症状,血液異常といった極めて多岐・多臓器にわたる症状が認められる.早期診断,治療によって臓器障害を未然に防ぐために,SjSに伴う皮膚病変が診断および病勢判断の一つのツールとなることも強調したい.SjSの治療は,これまで対症療法が主体であったが,生物学的製剤の登場により,様々なリウマチ性疾患に続いてSjSに対しても多くの臨床治験が行われている.臨床的視点からSjSの臨床をめぐる進歩について併せて概説する.

原著
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学会抄録
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