日本皮膚科学会雑誌
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74 巻 , 8 号
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  • 森 弘文
    1964 年 74 巻 8 号 p. 411-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル フリー
    尋常性白斑と神経との関連性については,その発病部位が神経支配に一致している点,境界が明確である点等からかなり以前から言及されていた.その関連性に論拠を与えるための生化学的,生理学的,組織学的の論文は数多く発表されており,教室においても以前に加藤の生物学的病理組織学的の研究,加納の動物実験的研究があり,最近小野は病態生理学的研究の結果,尋常性白斑と神経との関連性を確めた.一方尋常性白斑の神経の組織学的研究については,前述教室において加藤が行なつたが,その後の病理組織学の進歩に伴い,今一度再検討の必要にせまられ,著者は主として鈴木氏鍍銀染色による最近の知識を導入して尋常性白斑の病理組織学的研究を行なつたところ,従来とはやや異なれる新知見を得たのでここに報告して諸賢の御批判をあおぐ次第である.
  • 中根 幸雄
    1964 年 74 巻 8 号 p. 432-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル フリー
    Beta-Glucuronidase(B-G)はCarbohydrase群に属する酵素でBeta-D-Glucosiduronic acid EsterとBeta-D-Galactosiduronic acid Esterを水解するが,生体内におけるその役割はSteroid Glucuronic acid とAcidic Mucopolysaccharideの水解であるといわれている.又Fishmanらは細胞増生やEstrogenとGlucuron酸の重合にもわずかながら関係するという.本酵素は広く各臓器,組織に分布しており,ことに肝,腎,膵に多量に存在する.又悪性腫瘍に活性が極めて高いことが知られて,この方面での本酵素の研究が各科にわたつて盛んに行なわれ,臨床的応用にまで発展している,又この酵素がホルモンの作用機転に大きな役割を演ずることから内分泌学的研究も多い.ひるがえつて,皮膚科領域においては研究報告は比較的少なく,欧米においてはMeyerらが家兎皮膚について,又Mesirow & Stoughtonが人体皮膚について定量を行なつており,組織化学的にはSeligmanらほかMontagna,Braun-Falco,Steigleder G.-K.
  • 朝日 円
    1964 年 74 巻 8 号 p. 448-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル フリー
    白斑治療剤としての8-methoxypsoralen(8-MOP.psoralen)が1947年Fahmy and Abu-ShadyによりAmmi majus Linnの種子より分離抽出され,次いで1949年El-Moftyによつて尋常性白斑患者に臨床応用され効果的であつたとの報告が紹介されて以来内外の臨床家達による臨床実験,成績の報告が陸続として相次いだ.事実psoralenの発見以前においては尋常性白斑の汎発型は難治,というより不治の疾患として拱手の他なしの状態であつて本剤の出現は実地臨床家,患者にとつて大なる福音であつたに違いない.わが教室においても昭和32年加納教授が皮膚科学会総会の宿題報告においてその治験成績を発表されて以来機ある毎に使用治験について再三報告されその例数はかなりの数に達しており,白斑の治療を懇望して関西,四国,中国等遠隔の地より訪れる人の数も決して少なくない.かく内外の効果的な本剤の治療報告が多数紹介されておりながらpsoralenの尋常性白斑に対する作用機序については決定的なものは得られておらず, もつぱら本剤の光線過敏性を高めるとの関連において考慮が払われてきているようである.著者はここ数年来psoralenに由来する色素再生機転を別の観点即ち皮膚における酵素系色素形成機転に重要な役割を演ずる重金属殊に銅,亜鉛を皮膚を始めとし,血清,肝臓内の含有量がpsoralen投与によりいかに影響を受けるかについて検索を続げ相当興味ある結果が得られた.もつとも本成績に基づく所見がpsoralenの作用機序のすべてであるとは信じないが更にその一歩を進めたものとして考えたい.
  • 1964 年 74 巻 8 号 p. 465-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル フリー
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