日本皮膚科学会雑誌
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87 巻 , 11 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 加藤 三保子, 杉山 貞夫, 神保 孝一
    1977 年 87 巻 11 号 p. 647-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    Lymphomatoid papulosis の1症例を2年間経過観察し,その臨床像ノ光顕像,電顕像を報告した.併わせて,過去の報告例との比較検討を行った.又,本疾患の概念についても検討を加えた. 自験例は4歳時に発症した7歳男子.躯幹,四肢に,赤色丘疹,圧痛を伴う結節性発赤腫脹の出現,消退をくり返す.丘疹は主として躯幹に,結節性皮疹は四肢に存在する.両皮疹共中心部に水庖形成を伴い数日で出血性壊死に陥る.丘疹は1~2週間で多くは癩痕を残さず,結節性皮疹は大きな潰瘍形成,癩痕化という過程を経て数力月で各々自然治癒する.皮疹出現に先立ち高熱が必発する.その他皮膚症状以外に特に全身状態の異常を認めない.光顕下では,真皮上層より皮下脂肪織にかけて島嶼状配列をとるリンパ球性細胞浸潤が主体である.これらの細胞は種々の異型性を示し,細胞分裂像も散見された.電顕下で,これら異型細胞は種々の分化段階をとるリンパ芽球性細胞であることか示された.特徴的なことは,これら異型リンパ球細胞質内に dense cored granule を認める事である.これらの所見より,本組織像の性格は reactive lymphocytic hyperplasia であることが示唆された
  • 永井 智子
    1977 年 87 巻 11 号 p. 657-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    1. reticulohistiocytoma の1例を報告した. 2.自験例で行った病理組織学的,組織化学的並びに電顕的検索の結果,本症に特異的なスリガラス様細胞質を有する大型組織球並びに巨細胞は,しばしば赤血球やヘモジデリンを貪食し,組織化学的に酸性フォスファターゼ活性強陽性を示し,電顕的には二次ライソゾームを豊富に含むことが観察された. 3.上述の所見から勘案すれば,本症で主体をなす細胞は充分に分化し,貪食能の旺盛なものであることか示唆される. 4.本症と histiocytoma 並びに juvenile xanthogranuloma とは,いずれも臨床的に自然消槌あるいは退縮を示し,組織学的には反応性肉芽腫性炎症の所見を呈する点において,極めて類縁関係にあることが推測され,これら3者を広義の histiocytoma として一括する立場に賛同した. 5.本症の呼称について私見を述べた.reticulohistiocytoma は皮膚にのみ限局する皮膚型と,発熱,関節痛等の全身症状を伴い皮膚の他に滑液膜,粘膜,骨等も侵す全身型とかあるが,いずれも比較的稀なる疾患である.このうち皮膚型は本邦ではこれまでに7例を数えるにすぎない.我々は reticulohistiocytoma の皮膚型の1例を経験したので記載すると共に若干の考察を記したい.
  • 青柳 俊, 小林 仁, 神垣 佳津子, 三浦 祐晶
    1977 年 87 巻 11 号 p. 663-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    Sebaceous gland carcinoma (SGC) と Basal cell epitheliomawith sebaceous cell differentiation (BCE+S) の臨床的,組織学的所見を述べるとともに,酵素生化学的検索を行ない,腫瘍細胞の発生母地を検討した. SGC は BCE に比べて Glucose-6-phosphate dehydrogenase(G-6-P DH) Isocitrate dehydrogenase (ICDH) α-glycerophosphate dehydrogenase (Gly-P DH) が高い活性値を示し,正常脂腺における酵素生化学的性状が腫瘍化した組織においても良く保たれていることを知リ得た. BCE+S は SGC よりも BCE に近い性状を示し,腫瘍細胞の起源としては sebaceous gland eell ではなく primitive basal cell あるいは表皮から発生した BCE か一部 sebaceous cell differentiation を示したものと考える.
  • 岡本 暉公彦
    1977 年 87 巻 11 号 p. 671-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    女子の健康頭部皮表脂質量およびその脂質組成と毛髪表在脂質量およびその脂質組成の研究を行なった. 1,健康女子総計64名よりの材料を研究対象とした,脂質はアセトンーエーテルで抽出し,脂質量を重量法と薄層クロマト法で,脂質組成を薄層クロマト法とガスクロマトグラフィーを直結した質量分析計(ガス-マス法)で測定した. 2.頭部皮表脂質量と組成は頭部の洗浄方法および洗浄剤の使用量によって変動する. 3.頭部皮表脂質の洗浄除去24時間後には洗浄前脂質量に回復する.この回復脂質は24時間後より加水分解を強くけ,恐らくリパーゼによるものと考える. 4.回復脂質量が増加し,加水分解を受け,24~48時間後には全脂質量に対する遊離脂肪酸比がトリグリセライドのそれを上まわる.一部の被検者では,それに続いて頭部の癈作を訴えた. 5.頭部皮表脂質量は一定の洗浄条件下でも,年間のうち5月が最も多く,7月が最も少なく測定され明らかに季節的影響を受ける. 6.毛髪表在脂質は皮脂腺より直接毛髪に僅かな量は移行するが,大部分は頭部皮表に一度出現し,加水分解を受けてから毛髪表面に移行する.
  • 1977 年 87 巻 11 号 p. 683-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
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