日本皮膚科学会雑誌
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76 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 手塚 正
    1966 年 76 巻 3 号 p. 107-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    接触過敏症は簡単な低分子量の化学物質を皮膚にぬつたり,皮内に注射することによつて成立し,その物質の極く少量を以つて局所皮膚に細胞性過敏症,すなわち遅発型アレルギー性炎症を生ずるものである.またこの接触アレルギーの原因となるものの殆んどは簡単な化学物質である.この現象を遅発型アレルギーとする理由は,1)薬剤(ハプテン)を塗布してから数時間は全く反応が現われず,24~48時間で最大と成ること.2)組織学的にみて炎症像はツベルクリン反応と同様であること.3)患者または感作動物の血清を正常人または動物に注射しても,被働性感作は成立しないがリンパ球により感作が成立すること.4)無γ-グロブリン血症の人は即時型アレルギーを起さないが,2,4-dinitrochlorbenzeneによる接触皮膚炎を起すこと,等によつてであるが感染アレルギーにおける場合と若干の差異があるとされている.このような接触過敏症を起す低分子量の化学物質は,2,4-dinitrochlorbenzene,picrylchloride,urushiol等多くのものが知られているが,その物質に特徴的なことはそれ自体では抗原性を有せず,蛋白質の遊離アミノ基や,SH基と共軛結合して不可逆的に結合することによつて複合抗原と成り抗原性を獲得することである.試験管内でこれらの化学物質,たとえば2,4-dinitrochlorbenzeneまたはpicrylchlorideを蛋白質に添加すると,容易に遊離アミノ基と結合することが知られている.1904年にNestler,1924年にLowは人間においてprimoseによる実験的接触皮膚炎感作に成功した.動物における同物質の実験的接触皮膚炎感作は,1926年にBlochとSteiner-Wourlichによつて成功が報告されている.その後,phenylhydrazine,arsphenamine,paraphenylendiamine,urushiol,poisonivyが,モルモつトに接触皮膚炎感作を起すことが証明された.人間においては,1935年にWedroff et Dolgoffが,1-chloro,2,4-dinitrochlorbenzeneを用いて実験的接触皮膚炎感作に成功して以来,同物質について,Sulzberger,Rostenberg,Haeberlin,Haxthausen,Ballestero,Mom,Polak et Mom,Hollstrom,Baerらが感作成功を報告している.接触皮膚炎を惹起することの出来る物質には植物性物質,化粧品,染料,石ケン,洗剤,衣類,金属,薬物及び工業用化学物質があり,その組成,化学構造も明らか
  • 川田 陽弘, 高橋 久, 安西 喬
    1966 年 76 巻 3 号 p. 117-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
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    ここに報告する4症例は臨床的に顔面,肘,鼠径部あるいはその他の部位に発生する皮膚腫瘤で,組織学的にリンパ濾胞様構造の増殖と好酸球の増多を主徴とする特異な疾患である.われわれは昭和31年以来かかる症例に遭遇して文献を渉獵していた際,遇々木村(哲)らが昭和23年に“リンパ組織増生変化を伴なう異常肉芽腫”として症例を報告,次いで飯塚が昭和34年“好エオジン球性リンパ腺炎およびリンパ肉芽腫症”として一種の表在リンパ節の腫大せる症例を記載,うち3例に木村らの症例並びに後にわれわれの経験した症例と同症と考えられる病変を報告しているのを知つた.当時かかる特異な皮膚病変は皮膚科領域で未だ記載されていないところから,昭和35年2月第383回東京地方会に報告,その後“皮膚科の臨床”誌においてリンパ濾胞の増殖を主徴とする皮膚疾患との関衈において上記の症例の概要を紹介した.それ以後皮膚科領域での本症の報告が散見されるようになつてきた.
  • 荒田 次郎
    1966 年 76 巻 3 号 p. 135-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    ペラグラ予防因子がニコチン酸及びニコチン酸アミドであることが判明したのは,1937年Elvehjemによつてであるが,これと並んで1930年代B2,B6,ビオチン,パントテン酸等が,動物実験により抗皮膚炎作用を有することが明らかにされていつた.当時は,これらビタミンの生化学的意味は多くの場合不明であつたが,多くの皮膚疾患がビタミン欠乏と関連して考えられた.その後ビタミンの生化学は大きく進歩したが,皮膚とビタミンの関係は依然として未解決の点が多く,便利なためにComelの提唱したparavitaminosisなる概念のもとに,皮膚疾患の治療にビタミンが用いられている現状である.著者は,古くより脂漏性皮膚炎と関連づけて論ぜられているビタミンB6をとりあげ,皮膚との関連の一端を解明しようとした.
  • 川村 太郎, 西脇 宗一, 森 俊二
    1966 年 76 巻 3 号 p. 153-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    Leverが1947年にadenoacanthoma of sweat glandsとして発表した腺上ないし管状の構造を形成する皮膚腫瘍は現在まで85例の報告を数える.最近では多くの報告者は本腫瘍を有棘細胞癌の1型であると考えているが,特徴的な腺ないし管腔様構造が果して腺様分化を意味するものであるかどうかについては議論のある所である.著者らは本邦で第3番目の報告例に当る.70才,女性の右額に生じた本例を経験し,その組織学的検索を行なつた.部位により典型的な本症の所見を示す所,老人性角化腫の典型像を示す部,また老人性角化腫の異形化した基底細胞がその裂隙形成性を保つたまま真皮中に伸びて腺状ないし管状の腫瘍塊を形成している所,さらに一見ケラトアカントーマを思わせる角質を入れた嚢腫状構造も見られた.なおacantholyticな表皮細胞の一部はPAS染色陽性で唾液消化に抵抗し,alcian blueにも陽性である.Patzelt上皮線維は,その染色性に著変はないが,数の減少や走行の乱れが認められる.
  • Allan, L. Lorincz
    1966 年 76 巻 3 号 p. 154-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    Duke(1924)がphysical urticaria(物理的蕁麻疹)という概念を発表して以来,多大の興味が起り,解明された点も多いがまだ発見されるべき多くの問題が残つている.
  • Allan, L. Lorincz
    1966 年 76 巻 3 号 p. 155-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    爬虫動物の脂腺の観察から,表皮細胞はケラチン化のみならず脂肪性分解の潜在能を有するらしく,細胞性蛋白質が抵抗性のケラチンに変化することと同時に脂肪性物質の合成を行なうこととは緊密に織りなされた過程であると信じられる.
  • 野原 望
    1966 年 76 巻 3 号 p. 157-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
  • 1966 年 76 巻 3 号 p. 158-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
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