日本皮膚科学会雑誌
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121 巻 , 12 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
日本皮膚科学会ガイドライン
皮膚科セミナリウム 第79回 リンフォーマ
  • 菅谷 誠
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第79回 リンフォーマ
    2011 年 121 巻 12 号 p. 2449-2453
    発行日: 2011/11/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    Primary cutaneous CD30-positive lymphoproliferative disordersは原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫とリンパ腫様丘疹症,およびそれらの中間型から成る.自然消退や生検後に消退する症例がある一方,下肢に多発する症例では予後不良なこともある.菌状息肉症に合併した場合,両疾患を二次元的に捉える必要がある.
  • 橋爪 秀夫
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第79回 リンフォーマ
    2011 年 121 巻 12 号 p. 2455-2460
    発行日: 2011/11/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    NK/T細胞リンパ腫は,アジアに多く,Epstein-Barr virus感染と深い関連を示す予後の悪いリンパ腫で,高率に皮膚病変を伴うことから,皮膚科医が本症の診断に関わることが多い.本症は血管炎を含む炎症性疾患と臨床的にも,また組織学的にも鑑別が困難な場合があるため,本症に関する正確な知識をもつことが,皮膚科医に求められる.本症の診断,治療に関して,最近の知見を併せて概説する.
  • 川内 康弘
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第79回 リンフォーマ
    2011 年 121 巻 12 号 p. 2461-2465
    発行日: 2011/11/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫(Subcutaneous panniculitis-like T-cell lymphoma; SPTCL)は,皮下脂肪織を主たる浸潤組織とするまれな節外リンパ腫である.多発性皮下結節で発症し,多くの症例は発熱,関節痛などの全身症状を伴う.しばしば血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome: HPS)を合併し,予後を左右する.リンパ腫細胞は細胞障害性T細胞のフェノタイプを持ち,浸潤組織には小型から大型の様々な腫瘍細胞の浸潤があり,rimming像,核崩壊(karyorrhexis)像,細胞壊死像,血球貪食像などがみられる.近年,腫瘍細胞のT細胞受容体の種類によって,HPSの合併が少なく比較的予後がよいαβ型SPTCLと,高頻度にHPSを合併し予後の悪いγδ型SPTCLを区別し,γδ型はcutaneous γδT-cell lymphomaとしてSPTCLとは別疾患とする考え方が確立しつつある.
原著
  • 北見 周, 渡辺 秀晃, 末木 博彦, 飯島 正文, 相原 道子, 池澤 善郎, 狩野 葉子, 塩原 哲夫, 森田 栄伸, 木下 茂, 相原 ...
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 12 号 p. 2467-2482
    発行日: 2011/11/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    全国の皮膚科専門医研修施設を対象として,2005年~2007年の3年間に経験された Stevens-Johnson syndrome(SJS)ならびにtoxic epidermal necrolysis(TEN)について調査登録票による疫学調査を行った.SJS 258例,TEN 112例,合計370例の調査登録票が回収された.人口100万人あたりの年間の発症頻度はSJSが3.1人,TENが1.3人で合わせて4.4人と算出された.SJS:TENの比は2.3:1であった.SJS,TENともに30歳代に小ピークが,60歳代に最大のピークがあった.男女比はSJSで1:1.14,TENでは1:0.95であった.死亡率はSJSが3%,TENが19%であった.SJS,TENとも被疑薬は抗菌薬等と解熱鎮痛消炎薬が最も多く,次いで抗てんかん薬,循環器疾患治療薬が上位を占めた.被疑薬開始日から皮疹出現までの期間は抗てんかん薬が抗菌薬等より有意に長かった.重症度スコアの平均値はSJSで5.0±2.0,TENで8.3±2.7で両群間には有意差があった.眼病変はTENでは77%に対し,SJSでは26%と大差があった.血痂を伴う口唇びらん,口腔内の広範囲血痂を伴うびらん,陰部びらん,呼吸器障害など粘膜症状の頻度はいずれもSJSよりTENにおいて統計学的に有意に高かった.組織学的にもSJSはTENよりアポトーシスや表皮全層性壊死の頻度が有意に低いことを考え合わせると,本調査ではSJSの中に重症多形紅斑(erythema multiforme major: EM major)が紛れ込んでいる可能性が考えられた.死亡例解析結果から死亡例は年齢が高い,被疑薬は抗菌薬等の割合が高い,皮疹より発熱が先行する症例が多い,重症度スコアが高い,感染症合併,肝機能障害,末梢血異常,腎機能障害,呼吸器障害,循環器障害などの他臓器障害が多い,単独療法より,集学的治療がなされていたなどの傾向があった.
  • 桑原 慎治, 増澤 幹男, 増澤 真実子, 佐藤 勘治, 船津 栄, 中原 千保子, 勝岡 憲生, 早川 和重, 羽田 正人, 米元 康蔵
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 12 号 p. 2483-2488
    発行日: 2011/11/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    化学療法抵抗性の頭部血管肉腫例に対して新規療法を実施して生存期間を延長することができたので報告した.症例は57歳女性で,全頭部から右側頭,眼囲および頬部に拡大した血管肉腫で,化学療法が無効であった.頭部顔面と頸部転移部に対して放射線照射後,サリドマイドとセレコキシブ併用内服を開始し,2年以上原発部の再発が抑制された.2年後の肺転移による胸水に対して胸郭X線照射を行い,さらに約 10カ月延命した.死亡1カ月前に起きた重篤な血小板減少に対してパクリタキセルの胸腔内投与を行い,一時的ではあったが,血小板の減少を止めることができた.本例は顔面に拡大したStage Icの頭部血管肉腫で,化学療法抵抗性であったが,初診から4年3カ月生存しえた.実施した新規治療法のうち,特に放射線照射後のサリドマイドとセレコキシブ併用内服療法は血管肉腫の再発抑制に有効と考えられた.
  • 横谷 英吏子, 今井 奈穂, 日野上 はるな, 米田 真理, 大畑 千佳
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 12 号 p. 2489-2493
    発行日: 2011/11/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    2006年4月から2009年3月までに当科で経験したRamsay Hunt症候群(以下Hunt症候群)の8例と,比較対象として同時期における頭頸部の帯状疱疹117例について検討した.Hunt症候群の発症率は全体では 6.8%,男性では8.1%,女性では5.9%であり,男性にやや多い傾向が見られた.耳介に帯状疱疹を認めた症例では高率にHunt症候群が発症していた.Hunt症候群8例のうち,内耳障害を認めたのは3例であった.帯状疱疹が顔面神経麻痺に先行する症例がやや多かった.難聴,眩暈を認めた症例は,いずれも耳介部に帯状疱疹を認めていた.長期間経過観察し得た6例全例で,ステロイド投与,非投与に関わらず,症状は治癒またはほぼ改善した.
学会抄録
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