日本皮膚科学会雑誌
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76 巻 , 7 号
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  • 福原 右
    1966 年 76 巻 7 号 p. 369-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    著者はサルコイドージス(S.)及びサルコイドージス様反応(S.R.)を概論したのち,S.自験例,Kveim反応,皮膚結核症及び癩におけるS.R.,BCG,結核生菌及び死菌接種,松花粉による実験的S.R.を主として病理組織学的に検索した.1.S.におけるリンパ節の類上皮細胞肉芽腫は組織学的に均一性を示し,嗜銀線維の所見においてもある程度一定のものがあり単位肉芽腫はそれを囲続する嗜銀線維により明確に境界される.線維は肉芽腫の内部へ多少は走入するが,その中心には欠如する.しかしてS.皮疹の組織像においてもこれとほぼ同一の所見を得た.2.Kveim反応にも類上皮細胞肉芽腫を認めたが,それは不均一性であり,嗜銀線維も不規則な増生と,肉芽腫内への均等な樹枝状走入を示した.3.皮膚結核症及び癩にある程度S.に近い,S.R.の所見を一部に見たが,皮膚結核症の尋常性狼瘡,顔面播種状粟粒性狼瘡及びBazin硬結性紅斑では結核特有の壊死性変化が併存する.これら各症の類上皮細胞肉芽腫はいずれも不均一性,嗜銀線維は肉芽腫内に均等に樹枝状増生するのが目立つた.結核様癩では類上皮細胞肉芽腫の類上皮細胞は萎縮して,細胞間隙が目立ち,嗜銀線維が均等,樹枝状に増生するのを認めた.4.BCGワクチン,結核生菌及び死菌による実験的S.R.はいずれも極めて低率ながらこれを惹起さすことができたが,BCGによる類上皮細胞肉芽腫はS.のそれに類似して,比較的著明なものであつた.しかし他のものではさほど著明ではなく,また嗜銀線維はBCG,結核生,死菌のいずれの接種実験でもS.におけると異なり,中心に線維欠如することなく,均等に網眼を形成し,特にBCG接種によるものは網眼形成が著明であつた.5.松花粉を人体皮膚に接種した局所に,実験例の16例中5例に類上皮細胞肉芽腫を認めたが,特にその嗜銀線維の肉芽腫中心まで走入しない点にS.のそれに類似するものがあつた.杉花粉の実験はすべて陰性であつたこと,及びS.の症例に松花粉をもつてしても類上皮細胞肉芽腫の生じなかつたことを記したい.6.これを要するにS.とKveim反応及びS.R.とは類上皮細胞肉芽腫を主体とする点は同一であるが,病理組織学的に肉芽腫の構造,嗜銀線維のあり方に相違がある.しかしながらKveim反応及びS.R.はS.に附随して検索すべきもので,それはS.発生病理の解明に参考となるものを提供しよう.稿を終るに当り,終始御指導,御校閲賜つた北村包彦教授並びに小嶋理一教授に深甚なる謝意を表し,また研究に際し種々御指導,御便宜をお計り下さつた,本学内科長村教授,病理佐々教授及び内科勝沼助教授に改めて謝意を表します.
  • 島 多門, 神 廉
    1966 年 76 巻 7 号 p. 395-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    著者の一人島は,さきに,Skleromyxodem(Arndt-Gottron)49才男子の1例を報告した.本症は,欧米においては,a variant of lichen myxedematosus,papular mucinosis,mucinose papuleuse a type de scleromyxoedemeなどと呼稱され,本質的にはMucinose bei Euthyreose(Tappeiner u. Wodniansky)の一臨床型とされる.前報告(1961年)においては,本症例が本邦における第1例とみなされることが述べられ,主としてその臨床像が詳細に記載され,かつ,既報症例12例と比較検討された.その後,本邦においては,未だ同様症例の記載はみられないが,欧米においては,さらに10数例が報告されている.さて,前報告においても言及したように,本症皮疹の硬化性変化及びその進行が四肢端や顔面から始まる傾向は,恰かも汎発性鞏皮症を思わせるものがある.しかしながら,特異の皮疹の性状(粗大皺襞の形成,充実性丘疹の播種,硬化皮膚の下層との可動性),及び病理組織学的所見(幼若結合織細胞の増加,真皮内ムチン沈着)から,本症と汎発性鞏皮症とのちがいは明らかである.また,臨床的にも,皮膚以外の内部臓器病変の有無の点が両者の差異であるとされる.すなわち,汎発性鞏皮症においては,内部臓器または組織に皮膚と同一の病変がおこり(いわゆるviscerale Sklerodermie),それに起因する各種の症状がしばしば合併するのに対し,Skleromyxodemでは,これを欠くというのである.たまたま,著者の症例においては,嚥下困難を訴えることが多く,食道及び腸管のX線学的検査を行なう機会があつた.そこで,この度は,前回未報告であつた本症例の消化管X線像について報告する.なお,それとともに,汎発性鞏皮症2例についても,同様のX線学的検査を施行したので,両症における消化管X線像の異同についても述べたい.対照とした2例の汎発性鞏皮症患者は,50才,61才,いずれも女子で,硬化期に属するものである.検査時,50才例では消火器症状の訴えはなかつたが,61才例では軽度の嚥下困難,下痢・便秘の繰り返しが認められた.
  • 丸山 千里
    1966 年 76 巻 7 号 p. 399-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    われわれは昭和19年結核症のワクチン療法について研究を開始し,現在もなお続行中である.
  • 丸山 千里, 宗像 醇, 長堀 篤二
    1966 年 76 巻 7 号 p. 405-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    われわれは,昭和22年以来現在に至るまで癩ワクチンの研究を続行しているが,周知のとおり癩菌の培養はまだ成功していないため,実際問題としてワクチンをつくることができない.そこで,やむをえず癩菌が多量に含まれている癩結節を癩菌の純粋培養に準ずるものとみなし,これより特殊の物質を抽出し,その水溶液を反応原ないしワクチンとして,癩の診断(皮内反応)と治療に応用してみたところ(昭和22~25),両者ともかなりの好成績をおさめることができた.
  • 1966 年 76 巻 7 号 p. 412-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
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