日本皮膚科学会雑誌
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84 巻 , 10 号
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  • 石倉 多美子
    1974 年 84 巻 10 号 p. 453-
    発行日: 1974年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    水疱性類天疱瘡,疱疹状皮膚炎および多形紅斑の皮疹をそれぞれ電顕的に観察し,所見を比較した.また,水疱性類天疱瘡と疱疹状皮膚炎においてヨードカリ貼布試験部位の皮膚を電顕的に観察した.得られた成績を要約すると次のようである.(1)水疱性類天疱瘡における変化はbasal laminaの不規則な下垂と不連続化として始まり,変化が進行するとintermembranous spaceが拡大し,そこに水疱が形成される.Basal laminaは水疱底に見られる.(2)疱疹状皮膚炎における変化は表皮内への多形核白血球の走入と基底細胞間隙の拡大として始まり,変化が進行すると基底細胞が変性し,拡大した細胞間隙に水疱が形成される.Basal laminaは水疱底に見られる.(3)多形紅斑における変化は真皮乳頭層と同下層の細小血管周囲の浮腫として始まり,変化が進行すると著明な浮腫と膠原線維の崩壊により乳頭層に水疱が形成される.Basal laminaは水疱蓋に見られる.以上,3疾患の初期の皮疹における初発変化,ひいては水疱形成の部位と機序はそれぞれ異なる.それによって3疾患の皮疹の鑑別も可能である.(4)水疱性類天疱瘡の比較的古い皮疹では再生表皮細胞が認められた.それが2~3層重層したところでは,細胞は胞体も核も横に細長く,細胞内小器官は豊富で,Golgi装置もしばしば認められた.それが数層重層したところでは上位の細胞の細胞質内にOdland小体が認められた.しかし,ケラトヒアリン顆粒や角化細胞は見られなかった.再生表皮の基底層にはメラノサイトが見られ,同細胞や周囲の表皮細胞内にはメラノソームやメラノソームコンプレックスが認められた.(5)水疱性類天疱瘡および疱疹状皮膚炎におけるヨードカリ貼布試験陽性部位の紅斑の電顕像では,両疾患の間に本質的な差違はなかった.主な変化は顆粒上層と上位有棘層における細胞間浮腫と表皮細胞の変性であった.したがって,この試験は皮疹状皮膚炎の診断に役立つとは思われない.
  • 星野 臣平, 大橋 勝, 佐々田 健四郎, 安江 隆
    1974 年 84 巻 10 号 p. 473-
    発行日: 1974年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    無汗症に関連してAdie症候群が認められた41才男と27才女の症例を記載した.この無汗症は後天性であり,Adie症候群に偶然合併したというより単一疾患の一症状と考えたほうが妥当である.臨床症状の特徴は,次の3点である.1)無汗部は分節性(segmental)であり帯状に発汗の残っている部位がある.2)瞳孔の対光反射は消失している.3)膝蓋腱反射も消失している.このうち,2)対光反射消失と,3)膝蓋腱反射消失はAdie症候群診断のための主要症状である.無汗症の原因については,Adie症候群という神経疾患に合併し,帯状に発汗が認められる部位が残っていること,無汗部の汗腺,汗管は形態学的異常はなく,アセチルコリン皮内注射による直接刺激で発汗があること,又文献的考察からも,末梢神経に起因すると考えられる.しかし末梢神経障害をもたらした原因は不明である.
  • 中嶋 弘, 内山 光明, 亀田 洋, 池沢 善郎, 永井 隆吉
    1974 年 84 巻 10 号 p. 481-
    発行日: 1974年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    慢性リンパ性白血病(CLL)の白血病細胞をT cell,B cellの観点から免疫学的並びに走査電顕(SEM)学的に検討し,abnormal B cellと結論した.CLLの白血病細胞起源を知る上でSEMは重要な検査法と思われるので,この所見を中心に報告する.
  • 1974 年 84 巻 10 号 p. 485-
    発行日: 1974年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
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